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海外消防情報センター

世界の主な火災・自然災害

2023年 世界の主な自然災害 2024年 3月公開 (和文:2.9MB)
2023年 世界の大規模火災
「月刊フェスク」2024年2月号掲載
2024年 2月公開 (和文:4.2MB)
トルコ共和国地震災害に対する国際消防救助隊の活動概要
(消防の動き '23年4月号 P4~P6)
Overview of the activities of the International Fire and Rescue Team for the earthquake disaster in the Republic of Turkey
2023年 6月公開 (和文:2.5MB)
(英文:2.6MB)
2022年 世界の大規模火災
「月刊フェスク」2023年2月号掲載
2023年 4月公開 (和文:7.2MB)
2022年 世界の主な自然災害 2023年 4月公開 (和文:2.2MB)
2021年 世界の大規模火災
「月刊フェスク」2022年1月号掲載(増補版)
2022年 2月公開 (和文:2.1MB)
2021年 世界の自然災害
「月刊フェスク」2022年1月号掲載(増補版)
2022年 2月公開 (和文:2.4MB)
2020年 世界の大規模火災・自然災害
「月刊フェスク」2021年1月号掲載
2021年 2月公開 (和文:1.0MB)
2019年 世界の大規模火災 ・・・今年もまた
「月刊フェスク」2020年1月号掲載
2020年 7月公開 (和文:1.1MB)
2018年の世界の大規模火災
「月刊フェスク」2019年1月号掲載
2019年 2月公開 (和文:1.5MB)
世界の主な大規模火災 2018年 5月更新 (和文:1.6MB)
世界の主な自然災害 2018年 5月更新 (和文:1.6MB)
最近の主な火災
≪最近の世界の主な大規模火災等(2024年1月~6月)≫ 海外消防情報センター
 本資料は、2024年において世界各地で発生した主要な建物火災・爆発事故について、通信社等の報道記事をもとに、年初から6月までの火災等を整理したものである。
2024年1月12日
中国 河南省平頂山市の炭鉱で爆発事故(石炭とガスの爆発)があり、死者は13人、行方不明者は3人となった。
2024年1月17日
タイ 中部スパンブリー県の花火工場で爆発事故があり、少なくとも死者は19人、行方不明者は3人となった。事故原因は、倉庫内での建設作業中に金属溶接の火花が、保管されていた花火に引火して爆発したものとみられている。
2024年1月19日
中国 河南省南陽市郊外の独樹の寄宿学校の宿舎で火災が発生し、いずれも小学3年生の児童が犠牲(死者13人)となった。出火原因について、報道では電気暖房器具が出火元である可能性が指摘されている。
2024年1月24日
中国 江西省新余市の商業店舗で火災が発生し、少なくとも死者39人、負傷者9人となった。地元当局によると、地下で作業員が規則に違反して火器を用いたことが出火原因とみられている。
2024年2月
チリ 中部バルパライソ州などで発生した2月初旬の山火事により、死者は137人となったほか、約1万戸が被害を受け、1万6千人以上が避難を余儀なくされた。これは、500人以上の死者を出した2010年のチリ地震以来、南米の国を襲った最悪の災害といわれる。なお、この山火事をめぐり、現地の捜査当局は計画的な放火の可能性があるとして地元消防士と森林公社元職員の2人の身柄を拘束した。
2024年2月6日
インド マディヤ・プラデーシュ州ハルダの爆竹工場で爆発事故が発生し、少なくとも死者は11人、負傷者は約150人となった。
インドでは宗教的な祭りや結婚式で使用される爆竹の需要が大きいが、適切な安全対策が施されていない仮設工場等も多く、死亡事故が毎年のように発生している。
2024年2月15日
インド 首都デリー・アリプール地区の違法な塗料製造工場で大規模な火災が発生し、死者は11人、負傷者は4人となった。
2024年2月22日
スペイン 東部バレンシア市の高層集合住宅で火災があり、建物が全焼し、少なくとも死者は10人のほか、多数の負傷者を出した。
2024年2月23日
中国 江蘇省南京市の集合住宅で火災が発生し、少なくとも死者は15人、負傷者は44人となった。
2024年2月~
ベネズエラ・ブラジル 気候変動由来の干ばつがアマゾンの熱帯雨林地域に被害をもたらし、ベネズエラ・ブラジルの関係地域を中心に甚大な火災発生件数となっている。ブラジル国立宇宙研究所(INPE)の衛星データによると、1月から3月にベネズエラで発生した森林火災が3万カ所を超え、この時期としては1998年半ばにデータ収集開始以来最多となった。
2024年2月28日~29日
米国 テキサス州で山火事が群発し、このうちパンハンドル一帯(オクラホマ州の一部を含む)に広がったスモークハウス・クリークの山火事は約4,300㎢(東京都の2倍)を焼き、1988年以降で同国史上2番目に大きな火災となった。
2024年2月29日
バングラデシュ 首都ダッカにある7階建てのショッピングモールの1階レストランで発生した火災は瞬く間に上階に燃え広がり、少なくとも死者は46人、負傷者は数十人となった。出火原因として、レストランでガスボンベが爆発したことが可能性として疑われている。
2024年4月2日
トルコ イスタンブールにある改装工事中のナイトクラブ(最大4,000人収容)で火災が発生し、作業員と従業員が閉じ込められ、少なくとも29人が死亡した。このナイトクラブは、ラマダン月で休業し改装工事を行っていた。
2024年4月26日
ブラジル 南部ポルト・アレグレ市のゲストハウスで火災が発生し、少なくとも死者は10人、負傷者は11人となった。この建物は、ホームレスの人々を収容するために市政府と16室の契約を結んでいたが、地元消防当局によると、この施設は適切な免許を持っておらず、緊急時の火災予防保護対策も整っていなかったという。
2024年5月23日
インド 西部ムンバイ近郊ターネー県の化学工場でボイラー爆発により発生した火災で少なくとも死者は9人となり、60人以上が負傷した。
2024年5月24日
ベトナム 首都ハノイの狭隘な路地のアパートで火災が発生し、死者は14人、負傷者は6人となった。国営メディアによると、火災元は電動自転車の販売と修理のためのガレージとして使われていた建物の前の小さな中庭で発生したとみられている。
2024年5月25日
インド 西部グジャラート州ラージコートの遊園地の2階建て娯楽施設で火災が発生し、少なくとも33人が死亡したほか、多数の行方不明者が発生している。消防当局によると、ショートが出火原因とみられるが調査中である。
2024年6月12日
クウェート 南部マンガフにある外国人労働者の7階建て住居ビルで火災が発生し、インド人46人を含む50人が死亡したほか、10人以上が負傷した。当局によると、建物1階の警備室で発生した電気系統のショートが出火原因とみられている。
2024年6月24日
韓国 京畿道華城市のリチウム電池製造工場で火災が発生し、中国人労働者17人を含む23人が死亡したほか、負傷者は8人となった。事故原因は調査中である。

(注)取り上げた火災等は、死者数おおむね10人以上をめやすとしており、ウクライナ侵攻や戦闘・テロ関連事案は除外して
   いる。死者・負傷者数は、当局からの情報等をもとに報道された内容によるもので最終確定値ではない。なお、火災原
   因等については、報道でふれられているものについて一部記している。
最近の主な自然災害
≪最近の世界の主な自然災害(2024年1月~6月)≫ 海外消防情報センター
 本資料は、2024年において世界各地で発生した主要・特徴的な自然災害について、国連機関(UNDRR、OCHA)や通信社等の報道記事をもとに、年初から6月までの災害を整理したものである。
2024年1月1日
日本 午後4時10分(現地時間、以下同じ)、北陸地方石川県の能登半島(震央は穴水町の北東42㎞の珠洲市内)を震源(深さ15㎞)とするM7.6の大地震(最大震度7)が発生した。(気象庁による英称は「The 2024 Noto Peninsula Earthquake」)
 この大地震により半島部の広域で多数の家屋が倒壊するとともに、大規模火災も発生し、死者229人(直接死)・行方不明者3人(いずれもすべて石川県内)のほか、1,300人を超える負傷者となった。新年元日の夕方に発生したことに加え、能登半島の地勢状況、交通アクセス遮断等により困難な状況下で懸命の救助救援活動が行われ、今後の地震対策に大きな教訓を残すこととなった。
2024年1月12日
コロンビア 西部のキブド市とメデジン市を結ぶ山岳地帯の交通量の多い市道を襲った土砂崩れにより、少なくとも死者は34人、負傷者は数十人となった。
2024年1月19日
フィリピン 南部ミンダナオ島ダバオ・デ・オロ州で発生した地すべりにより、少なくとも死者は7人、行方不明者は10人となった。
2024年1月22日
中国 雲南省北東部で地すべりが発生し山間部にある梁水村を直撃し、少なくとも死者は44人となった。
2024年2月6日
フィリピン 南部ミンダナオ島ダバオ・デ・オロ州の金採掘の山村マサラで発生した大雨による土砂崩れにより、少なくとも死者は54人のほか、60人を超える行方不明者となった。
2024年3月27日
マダガスカル 北部・北東部を3月26日から29日にかけてサイクロン「ガマネ」が襲来し、死者は18人のほか行方不明者は4人となった。
2024年4月3日
台湾 午前7時58分、花蓮県東方の沖合を震源とする、M7.7の大地震が発生し、死者18人、行方不明者2人のほか、1,100人を超える負傷者となった。同国では、1999年の921大地震(集集地震)以降で最も大きな地震である。
2024年3月末~4月中旬
パキスタン カイバル・パクトゥンクワ州等各地で大雨による洪水・地すべり等が発生し、少なくとも死者は60人以上となった。このうち4月12日から16日にかけての豪雨、落雷、鉄砲水による死者は53人となった。
2024年4月初旬~
タンザニア 首都ドドマやダルエスサラームの市街地をはじめ各地で大雨が続き、洪水、鉄砲水、地すべりにより、少なくとも死者は155人となった。
2024年4月13日
インドネシア 南スラウェシ州タナ・トラジャ県で地すべりが発生し、死者は14人となった。
2024年4月中旬
アフガニスタン 4月10日から16日にかけて、同国の中央部、中央高地、北部、北東部、南部、西部と広範な地域で豪雨と鉄砲水が発生し、少なくとも死者は90人となった。
2024年4月18日~
中国 広東省での大雨により死者は4人のほか、行方不明者は10人となった。
2024年4月~5月
ケニア 3月下旬以降、4月から5月にかけて国土のほぼ全域で次々と豪雨・洪水が発生し、少なくとも死者は260人以上のほか、行方不明者は70人以上となった。この間、4月29日に西部のマイマヒウでダムが決壊し、少なくとも45人が死亡した。
2024年4月末~
ブラジル 同国最南端のリオグランデ・ド・スル州では、4月末からの豪雨により洪水や地すべりが発生し、少なくとも死者は161人、行方不明者は85人となった。
2024年5月10日~11日
アフガニスタン 北東部の3州(バグラーン・バダフシャン・タハールの各州)で大雨と洪水(鉄砲水)が発生し、少なくとも死者は347人となった。
2024年5月11日
インドネシア 西スマトラ地域のマラピ山の上流地域での豪雨によって溶岩鉄砲水が下流地域(アガム地区、タナ・データル地区、パダン・パンジャン地区、パダン・パリアマン地区等)を襲い、少なくとも死者は61人となった。
2024年5月15日以降
イラン 北東部、特にトルクメニスタンやアフガニスタンと国境を接するラザヴィー・ホラーサーン州で大雨による洪水や鉄砲水が発生し、少なくとも死者は7人、行方不明者は12人となった。
2024年5月17日~18日
アフガニスタン 中部ゴール州から北部ファーリヤーブ州で発生した大雨と洪水(鉄砲水)により、少なくとも死者は120人、行方不明者は数百人となった。
2024年5月24日
パプア・ニューギニア 首都ポートモレスビーの北西約600㎞にある山岳地帯エンガ州で大規模な地すべりが発生し、多数の家屋が生き埋めになる甚大な被害が発生した。遺体の捜索・回収は困難を極め、正確な死者数は把握できていないが、政府は少なくとも2,000人が瓦礫や泥の下に埋まっているとしている。
2024年5月26日
インド 東部の西ベンガル州とバングラデシュの国境地帯にサイクロン「レマル」が上陸し、豪雨、強風、高潮、洪水が発生し、インドで65人、バングラデシュで19人を含む、少なくとも死者は84人となった。
2024年5月25日~27日
米国 中部各州を竜巻、暴風雨が襲い、ケンタッキー州、テキサス州、アーカンソー州及びオクラホマ州での死者は22人となった。
2024年6月半ば~
中国 南部の広東省、福建省などで1週間以上にわたって記録的な大雨が続き、洪水、土砂崩れなどで少なくとも死者は55人以上となった。このうち、広東省梅州市平遠県では、6月21日までに38人が死亡し、同県だけで河川増水や土砂崩れにより5万人以上が被災した。
2024年6月23日まで
コートジボアール 最大都市アビジャンで大雨による洪水と土砂崩れが発生し1週間で少なくとも死者は24人となった。

以上のほか、メキシコ、南アジア(インド)はじめ世界各地で熱波・猛暑による死者が多数発生している。

(注)取り上げた自然災害は、災害の態様ごとに一定の死者数以上をめやすとしているが、各災害の被害状況については、
   途中経過的なものも含まれており、最終確定結果ではないことにご留意願いたい。